1995年にデト210形の代替として登場した事業用車である。チキ290形側の貫通路を閉鎖し密着自動連結器に交換される等の改造が施されているが、それ以外は営業時代とほぼ変わらない外見だった。2004年8月の工臨を最後に後継のデワ600形にその役目を譲り、同年11月14日のメモリアル撮影会をもって廃車になり形式消滅となった。種車の5000系は1963年から1969年にかけて製造れた車両で、完全新製車の5000系と5070系(後の5100)系の2種類が存在する。架線電圧の1,500V昇圧と特急運転の本格開始に伴い投入された車両であり、軌道線のイメージから脱却するための斬新な設計を取り入れた他、通勤形電車としては日本で初めて冷房を搭載した。1996年11月に営業運転を終了し、一部車両は地方私鉄へ譲渡され活躍を続けている。